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「幼女戦記」に関する雑感1

 アニメ版「幼女戦記」放映、素晴らしいことだ。

 webで連載されている頃より読んできたが、ラノベとして出版され、漫画化され、ついにアニメ化されるに至れり。評判もTLを見る限りなかなかである。

 昨今のメディアミックスの典型であり、「なろう」等でしばしば見られたパターンであったが、SS投稿掲示板から出るとはこれまで思っていなかった。あそこは2次創作多いし。

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 ドイツ、軍事、魔導、火器と楽しいものが並べられており、実に良い。本作における幼女・少女成分は、主人公の異質さを強調する香辛料であって素材ではないので、人に勧めるときには「萌え」に関する解釈の相違について留意する必要がある。

 

 さて、主人公デグレチャフ少佐であるが、

 ・士官学校出身 ← エリート

 ・軍大学 ← 優秀なキャリア組

 ・「フォン」称号を獲得 ← 上流階級へ

 ・若年齢で大隊長へ上番 ← 楽しい指揮官職

と短期間に素晴らしい立身出世を果たしてきた。軍を志向してからはある意味計画通りであろう。目的である「安全な後方でエリート勤務」は達成できていないが。

 当人の思う「将校のあるべき姿」を要時要点において演じた結果であろうか。そういえば「隙を見せるな気迫を見せろ」と言ったのは誰だったか。相良宗介か。

 

 卒業後早速半端ない量の書類仕事と格闘していたが、電子化・効率化された現代でもあまり変わっていないように見受けられる。目黒をご卒業された優秀な方々には是非、自身の業務に押しつぶされず組織全体の書類仕事削減に向けてご尽力いただきたい。(他人事)

 

 気迫について言えば、デグさんが作中でしばしば言及する作戦の神様ツジーンこと辻政信はこの気魄(きはく)を演じることにかけては当時陸軍の最優であった。この点よく先人に学んでいる。辻とデグさんの大きく違うところは、デグさんは有言実行タイプに描かれているのに対して、辻は不実不徳であったことだろう。ツジーンドクトリンの奥義である私物命令、責任転嫁や越権行為の修得は難しいものである。

 

 文中では歴史(戦史を含む。)やコミーの生態についても述べられており、作者の趣味が反映されている。ラノベをほとんど読まなくなった私だが、幼女戦記小説版の続刊は引き続き楽しみにしている。